detail；
　　「細部」という意味。細かい部分の納まり（材と材の組み合わせ方）を示すもの、あるいはその納まりを云います。ズバリ「納まり」と訳してもよいでしょう。施工サイドからはおろそかにされがちな「細部」ですが、この細部納まりが建築の品位・品質を決定づけます。

　見苦しいものは論外として、必ずしもお金をかけた複雑な組み合わせが皆いいディテールとも言えません。目的と意図を満たす最も単純化したものがよいディテールだと思っています。安易におっっけたものもいけません。

　アメリカの建築家ミース・ファン・デル・ローエが残した「ディテールに神宿る」という言葉は有名です。細部に神様がいらっしゃるという名言ですね。極限までシンプル化したミースのディテールは美しいものです。
　　言うまでもないことですが、素晴らしいディテールの描ける建築家による建物は全体についてすばらしい計画が実行されています。その為に、そのディテールが必要だったのですから。それ故、細部を見るとたちどころにその建物の程度が知れるのです。