えびつか: 違い棚の上の板と下の板を連結するつか。几帳面がとられ、束の高さは柱はば、太さは棚板厚の1.2〜1.5倍。棚板の裏に寄せ蟻でとりつける。
きちょうめん : 面の一種で右図のような断面のもの。几帳の柱によく用いられたからいう。 几帳は方形の台に2本の柱をたて、その上にわたした横木にたれ帷(ぎぬ)かけ、目隠しに使用する。古式の調度の一つである。
よせあり dove tenon : 吊り束で、鴨居や格縁(ごうぶち)などをつる場合に用いる仕口。えびつかの棚板との仕口もこれ。逃げ穴からさしてあり穴のほうへスライドさせる。
じごくほぞ : 木部接合の仕口の一つ。よせありが逃げ穴からさしてあり穴のほうへスライドさせるのに対して、地獄ほぞは真っ直ぐに叩き込む。ほぞ穴はあり穴の加工がされ、ほぞには割りを入れておき、割り位置にクサビを置いて打ち込むと、割りほぞの薄いほうは打ち込まれるごとに奥が開き二度と抜くことはできない。