用語集 Words

用語集  基本-2
今月の用語 −基本

・・・・今月は図の名称をいくつかみてみましょう。
プラン;

    
  



   

 “楽しい旅のプラン”、というように、「計画」という意で用いるのが一般ですが、こと建築専門用語となると、プランは「平面図」を意味します。「平面図」ももちろん専門用語です。
 
 平面図には沢山の意味やデータが書き込まれ、素人の方が思う以上に深い深い意味を秘めています。すでに、建物の姿や空間のあらゆる関係を考慮されています。不動産屋さんの窓に貼ってある平面図や、マイ・ビル,マイ・ホームを描く社長やパパの平面図らしきものは、まあ、間取り図と言ってもいいでしょう。「間取り図」というのは通俗語であって、専門用語ではありません。「間取り図」を画くことは設計とは言えないのです。建築家は間取り図みたいな絵にしてクライアントにお見せするけど、パパの間取り図とは根本的に違うんです。 

エレベーション;


    

 立面図のこと。「立面図」ももちろん専門用語です。立面図には建物の高さや、外壁の仕上げ材、付設物の有無などが記入されます。ついでに、法規的な制限のラインも書き込まれたりしますが、これは役所に届ける申請書としても提出されるからです。

 お役所はその図をみて建築基準法に適合していることを確認し、確認通知書をくれます。このことを「確認が下りる」などと云われますが、制限ラインを図面に記入するということは、設計事務所が確認したことをわざわざ書いていることになります。役所がしていることは、つまり、確認作業を設計事務所に押し付けて、自らは「建築確認を確認」してるだけなんですね。それにしては申請手数料が高いですね!

プロットプラン
または
ブロックプラン;

 配置図のこと。「配置図」も専門用語です。敷地と建物の関係を示す平面図です。ここには道路や隣地との関係のほか、植樹だとか敷地の使い方などが示されます。

セクション;
  

 断面図のこと。「断面図」も専門用語です。ここには構造体を含め、仕上げ材との関係、天井高、床高、天井フトコロなど、建物全体の断面を表示します。空調ダクトや配水管の通し方なども検討されます。

矩計図

 「かなばかりず」と読みます。「矩計詳細図」と云うこともあります。断面図のもっと詳しいもので、建物の最も基準となる部分が作図されるのが普通です。梁や基礎との関係、サッシと壁材との納まり、換気スリット詳細や断熱仕様等々の関係が詳しく示されます。

 
は「かね」と読み、直角を意味します。大工さんがいつも持ち歩いている直角に曲がった物差しを矩尺(かねじゃく)といい、これを巧みに使って木材の複雑な継ぎ手を加工します。

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