用語集 Words

用語集 Words 上級-1

今月の用語
いすか;
      

 いよいよ工事にかかろうとするときに、「遣り方(やりかた)」ということをする。建物が実際に建つ位置に杭を打ち、水糸を張るのだ。この時、水糸のかけられた杭の頭が変な形しているのを見かけたことはないだろうか。右の絵のように切ってある。まず、杭の真ん中、縦割りにのこを入れ、ついで両脇から互いに45°、計90°の はすかいに上を切り取る。これを「いすかに切る」と云う。

 
なんでそんなことをするかというと、ただの戯れではない、杭は建物の位置や高さを決める水糸をかけられ、正確を保たなければならない。誰かに悪戯をされては困る。何者かがげんのうなどで打ち込んだりすると、杭の先がつぶれる。杭が変更されていることを察知することができる訳だ。或いはこの上に腰掛けようとする不届き者?がいたとしても、お尻が痛くてやめるだろう。
                  
  ところで、木材の継手手法にいすか継ぎというのがある。材の両方、いすかに切ってから突付けるとぴったり合わさり、ただ突きつけるより自然に見えるし、丈夫でもある。
 

 「いすか」という言葉はどこから来たものだろうか?実はいすかという鳥がいる。この鳥は嘴が曲がって上下が互いにくいちがっている。松の実をほじくるのにどうやら向いているらしい。「いすか杭」の頭はその嘴に似ている。
コーポラティブハウス;

  「自ら居住するための住宅を建設しようとするものが、組合を結成し、共同して事業計画を定め、土地の取得、建物の設計、工事発注、その他の業務を行い、住宅を取得し監理していく方式」をコーポラティブ方式(建設省の定義)という。
 この方式によって建設した共同住宅を
コーポラティブハウスという。

 ちょっと聞くと、すごくよさそうである。が、思うほど普及していないのは、まず、土地の提供者の存在が前提になるからではないだろうか。まず数人が共同で建設しよう、という話になってから、さて、どこへ建てようかという話にはなりにくい。人それぞれに立地場所の理想があろうし、第一、土地のあてもないのに、一緒に建てようということになる筈がない。

 つまり、キーマンは土地の所有者に落ち着きそうだし、その時点で全員が公平な立場にあること自体が難しい。
 しかし、たまたま気の合う
地主がいて提供するから魅力的な共同住宅やらないか
、ということになれば幸運である。和気あいあい、コミュニケーションの存在する潤いの住環境が期待できる。 



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